こんにちはTHE COREです。
アガベやアロエ、塊根植物などコアな植物をコレクション、販売しています。
植物歴は10年以上で、植物の現地探索もしていたりします。
今回は ユーフォルビア・オベサの受粉から実生株の育て方 についてご紹介します。
オベサはオスとメスがあり、両方揃わないと受粉できません。
ただ、途中でオスがメスに、メスがオスに変わることもある不思議な植物です。
親株の状態を確認し、オスの花粉をメスの鼻目に「ちょんちょん」と付けるだけで受粉は完了します。
花粉は指や刷毛で付け、蜂蜜を少量使うと付きやすくなります。
種は小さく弾けやすいため、ネットで飛散を防ぐのがコツです。
種まきは赤玉土の極粒にパラ播きし、20〜30℃で管理。
水やりは小株でもたっぷり行い、乾燥させないよう注意しましょう。
これでオベサの実生株は順調に育てることができます。
ここからは、実際に種を収穫してからの管理や発芽のコツ、株の形をきれいに育てるポイントまで、さらに詳しく解説していきます。
オベサのオスメスと受粉の基礎
オベサには オス株とメス株 があり、両方を揃えることで受粉が可能になります。しかし、オベサは成長過程で オスからメス、メスからオスに性別が変わること があるのが特徴です。この変化は 植物ホルモンや外部刺激 によるものだと考えられています。
そのため、オス・メスを揃えたつもりでも、途中で両方メスになってしまうこともあります。これは珍しいことではなく、むしろ自然な現象として捉える必要があります。ですので、受粉を確実に成功させたい場合は 株数を多めに用意することが成功の秘訣 です。
オベサの花の見た目でオスとメスを区別することができます。オスの花は中心部が黄色く、モサモサとした毛のような部分がある のに対し、メスの花には黄色い部分がなく、すっきりとした見た目 です。また、メスの花の「鼻目」は基本的に3つに分かれていますが、時々4つに分かれることがあります。この現象を 「オベサのバグ」 と呼んでおり、ユーフォルビア独特の面白さの一つです。
実際の受粉作業
オベサの受粉作業は思ったよりシンプルです。オスの花粉を小さな刷毛や指でメスの鼻目に軽く触れるだけで十分 です。指で受粉する場合、少量の蜂蜜を使うと 花粉がよく付着し、かつ傷みにくい という利点があります。
受粉後、約 3週間ほどで果実が膨らみ始めます。果実の先端に花粉が到達すると受粉が完了し、そこから種が形成されます。鼻目が3つの場合は 最大3粒、4つの場合は最大4粒の種 を収穫できます。
このプロセスを理解しておくと、受粉後の株の管理や種の収穫もスムーズになります。
種の収穫と管理
オベサの果実は成熟すると自然に弾け、中の 非常に小さな種が飛び散る 特徴があります。そのため、収穫の際には 種が飛んでも回収できるようにネットやゴミ受けなどを果実の下に設置 することが重要です。種は非常に小さいため、何も対策をしないと飛び散って見つけられなくなることがあります。
収穫した種はそのまま撒くことも可能です。筆者は年間で約 3,000粒もの種を扱っており、効率よく回収するためにネットを使用 しています。ネットを使えば、弾けた果実からこぼれた種も回収でき、無駄なく管理できます。
種の取り方や管理の仕方をしっかり押さえておくことが、実生栽培の成功につながります。
実生株の育成
種まきに使用する用土は 赤玉土の極粒 が適しています。これは「芝の目」とも呼ばれる非常に細かい土で、種を均等に撒きやすく、水はけも良好です。
種は土の上に均等にまき、水やりをしっかり行うこと が重要です。オベサは小株でも乾燥に弱く、少しでも乾くと 塩れてしまい、株がダメになってしまう ことがあります。水やりを丁寧に行うことで、健全な発芽と初期成長が可能になります。
発芽に適した温度は おおむね20℃以上 で、30℃程度まで問題なく育ちます。また、日光に当てた方が 発芽率が高くなる傾向 があるため、日当たりの良い場所で管理することが推奨されます。
成長初期は 株を少し間延びさせ気味に育て、後からギュッと締めて形を整えると、美しい株に仕上がります。小型株は1〜2年で成長し、3年ほど経つと見応えのあるサイズに育つことが多いです。
まとめ
オベサの受粉と実生栽培のポイントを整理すると、次の通りです。
- オス・メスの株を揃えること
- 性別が変化する可能性があるため株数を多めに用意
- 鼻目に花粉をつけるだけのシンプルな受粉作業
- 果実の弾けに備えたネット管理
- 赤玉土の極粒で発芽、水やりはしっかり行う
- 初期はやや間延びさせ気味に育て、後で形を整える
オベサの実生は少し手間がかかりますが、成功したときの喜びは格別です。手間をかけて育てることで、株の成長や形の美しさもより楽しめます。ぜひ挑戦して、美しく健康なオベサの株 を育ててみてください。
オベサの受粉は難しそうに見えて、実際はとてもシンプルです。株数をしっかり揃え、種の回収や水やりを丁寧に行えば、誰でも楽しめます。
詳しい手順や実演は 動画でもご覧いただけますので、気になる方はぜひチェックしてみてください!
