パキポディウムの中でも最も入手しやすく、育てやすい品種「ラメリー(Pachypodium lamerei)」。ホームセンターでも見かける身近な品種ですが、上手に育てると圧倒的な存在感を持つ大型株に育ちます。この記事では、ラメリーの育て方から胴切り・剪定まで詳しく解説します。
パキポディウム ラメリーとは
ラメリーはキョウチクトウ科パキポディウム属の植物で、マダガスカル原産です。和名は「亜阿相界(ああそうかい)」。スッと縦に伸びるトールなシルエットが特徴で、成熟すると美しい白い花を咲かせます。
ラメリーの特徴
- 樹形:細長く縦に伸びるトール型
- 幹:シルバーグレーのトゲが密生した幹
- 葉:細長い緑の葉が頂部に集中して出る
- 花:白い花弁に黄色いセンターの美しい花
- サイズ:屋外では数mになることも
- 成長速度:パキポディウムの中では比較的速い
基本的な育て方
日当たり
強い光を好みます。できる限り日当たりの良い場所で管理しましょう。
- 屋外:春〜秋は直射日光でOK
- 室内:LEDライトで補光が必要
水やり
成長期(4〜10月): 土が乾いたらたっぷり水やり。ラメリーは他のパキポより成長が速いため、水を好む傾向があります。
休眠期(11〜3月): 落葉が始まったら水やりを月1〜2回に減らします。完全断水でも越冬できます。
用土
排水性の高い用土が基本です。
肥料
成長期に月1〜2回、薄めた液体肥料を与えると成長が促進されます。
植え替え時には元肥としてマグァンプKを混ぜておくと効果的です。
ラメリーの成長速度
ラメリーはパキポディウムの中でも特に成長速度が速い部類に入ります。
- 1年目:苗で購入した場合、10〜20cm程度成長することも
- 数年後:1m以上になるケースも珍しくない
- 屋外管理:屋外で十分な光と水を与えると驚くほど速く成長する
この成長速度が「育てる楽しさ」につながっており、初心者にも人気の理由のひとつです。
胴切り(幹の切断)
大きくなりすぎたラメリーや、形を整えたい場合に「胴切り」を行います。
胴切りとは
幹の途中で切断することで、切断部分から新芽(脇芽)を出させる方法です。高さを抑えたい場合や、枝分かれさせてボリューム感を出したい場合に行います。
胴切りの時期
4〜6月(成長期の始まり)が最適です。切り口の回復が速く、脇芽も出やすい時期です。
胴切りの手順
- 切る位置を決める:残したい高さで切断箇所を決める
- ノコギリで切断:ためらわずに一気に切る
- 切り口を乾燥させる:数日〜1週間程度乾燥させる
- 殺菌剤を塗布(任意):切り口に殺菌剤を塗ると安心
- 脇芽を待つ:数週間〜数ヶ月で切断部付近から新芽が出てくる
胴切り後の注意点
- 水やりを控えめに(切り口から腐敗しやすい)
- 強い直射日光を避ける(切り口が乾燥しすぎる)
- 焦らず待つ(脇芽が出るまでに時間がかかる)
剪定について
胴切りほどではない軽い剪定も可能です。
- 枯れた葉の除去:随時行ってOK
- 不要な脇芽の除去:形を整えたい場合に脇芽を早めに除去
冬越し
ラメリーの耐寒温度は8〜10℃程度。関東以北では室内管理が必要です。
落葉した株は断水〜月1回程度の水やりで越冬させましょう。室内管理にはキャスター付きの棚があると出し入れが楽になります。
まとめ
パキポディウム ラメリーは入門種としても楽しめる育てやすい品種です。成長速度が速いので変化が楽しめ、胴切りで形を整える面白さもあります。「塊根植物を育ててみたい」という初心者の最初の一株としても最適な品種です。