こんにちはTHE COREです。
アガベやアロエ、塊根植物などコアな植物をコレクション、販売しています。
植物歴は10年以上で、植物の現地探索もしていたりします。
さて、冬を越えてようやく暖かくなってきた春。
オベサも少しずつ動き出す大切な季節です。
ただしこの時期は、実は最もトラブルが起こりやすく、管理の差がはっきり出るタイミングでもあります。
せっかく冬を乗り越えたのに、春の立ち上げで根を傷めたり、葉焼けを起こしてしまうことも少なくありません。
特に植え替え直後の株や初めて春を迎える個体は注意が必要です。
春のオベサで意識したいのは「日差し」「水やり」「肥料」の3点。
どれもやりすぎず、控えめを意識することが春を成功させるコツです。
ここからは、具体的にどのように管理すれば春を安全に乗り切れるのか、ポイントごとに解説していきます。
1．春の日差しに要注意
オベサは多肉植物の中でも繊細な一面を持っており、春先の強い直射日光には特に注意が必要です。
冬のあいだ直射光に当て続けていた株を、そのまま春の日差しに置いておくと、葉焼けを起こしてしまうことがあります。
一度焼けた部分は回復しないため、これは避けたいトラブルの一つです。
春の初期（3月中旬〜5月初めごろ）は、まだ日差しが安定しておらず、昼夜の気温差も大きい季節。
この時期は半日陰や遮光した環境で慣らすようにしましょう。
しっかり陽の光を浴びせるのは、株が新しい季節の環境に慣れてからで十分です。
春は“慣らしの時期”と心得て、無理に外でガンガン日に当てないのがコツです。
2．春の水やりは「少なめ」が基本
次に重要なのが、水やりのコントロールです。
オベサは見た目に反して水をよく吸うタイプで、水を与えるとすぐパンパンに膨らみます。
しかし、春先に水を多く与えると、まだ冷え込む夜などに根腐れを起こすリスクがあります。
春に植え替えをしたあと、水やりは最初の一回だけでOK。
その後は1ヶ月ほどあげなくても問題ありません。
「毎週あげなきゃ」と思う必要はまったくなく、むしろ乾かし気味にすることで根を健全に保てます。
春の不安定な気温下では、濡れた用土が冷えたり蒸れたりしてトラブルの原因になるため、水は控えめにが鉄則です。
3．肥料は極力ひかえめに
最後に、春の立ち上げ時期で気をつけたいのが肥料の与え方です。
春になって「元気に成長してほしい」と思い、つい液肥や化成肥料をたっぷり与えてしまう方も多いのですが、これはオベサには逆効果です。
肥料が多すぎると根が傷み、株全体がだらしない形に育ってしまいます。
オベサは無肥料でも十分に育つ植物です。
もし与えるなら、ほんのひとつまみ程度の化成肥料を用土に混ぜるくらいで十分。
液肥を頻繁に与えると徒長し、形が崩れてしまいます。
THE COREでは、軽石メインの用土＋無肥料管理で育てています。
軽石ベースの土は通気性が高く、水はけも良いため、根腐れ防止にも最適です。
赤玉土や鹿沼土を多く混ぜると保肥性が高くなり、結果的に肥料過多になることもあるので、できるだけシンプルな配合を心がけましょう。
まとめ
春のオベサ育成で気をつけるべき3つのポイントは次の通りです。
- 強い日差しに注意（葉焼けを防ぐ）
- 水やりは控えめに（根腐れ防止）
- 肥料は最小限に（健全な株姿を維持）
春は「立ち上げの季節」であり、焦らずじっくりと環境に慣らすことが大切です。
少し控えめに管理するくらいが、結果的に美しい形を維持するコツになります。
しっかり観察しながら、今年も健康で引き締まったオベサを育てていきましょう。
春のオベサは「優しく、控えめに」がキーワードです。日差し・水・肥料、すべて少し我慢するくらいがちょうどいいです。
詳しい管理の方法や実際の様子は、動画でもわかりやすく解説していますので、ぜひチェックしてみてください。