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ディッキアの魅力&育て方【超ひそかに人気なビザールプランツ】

こんにちはTHE COREです。
アガベやアロエ、塊根植物などコアな植物をコレクション・販売しています。
植物歴は10年以上で、現地探索なども行いながら珍しい植物の魅力を発信しています。

今回は、ひそかに人気が高まっているビザールプランツ「ディッキア」をご紹介します。
パイナップルと同じアナナス科で、水をよく好む珍しい多肉植物です。
見た目はアガベに似ていますが、乾燥より“湿り気”を好む点が大きな特徴。

白く粉を吹く葉や、真っ赤に染まる個体、鋭いトゲなど、一株ごとに個性が際立ちます。
交配種が多く、同じ名前でも姿が違うため、コレクション性の高い植物でもあります。

この記事では、そんなディッキアの魅力や、育て方の3つのポイントを詳しく解説します。
これから育ててみたい方、すでに持っているけど上手くいかない方にも役立つ内容です。
それでは早速、本編へ進んでいきましょう。

ディッキアとは?パイナップルの仲間にして最強の個性派植物

「ディッキア(Dyckia)」という名前を初めて聞く方も多いかもしれません。
実はこの植物、アナナス科(パイナップル科)に属しています。つまり、あのパイナップルの仲間なんです。

同じアナナス科には、チランジア(エアプランツ)やビルベルギア、ネオレゲリアなど、観葉植物ファンにはおなじみの種類がたくさんあります。
それらと同じくディッキアも南米・ブラジル原産で、乾いた岩場や水辺など、過酷な自然環境に適応した“強く美しい植物”です。
乾燥と強い日差しをものともしない生命力の強さが、他の植物にはない魅力を生み出しています。

なぜディッキアは人気が出ないのか?名前と分類の難しさ

実はこのディッキア、昔から存在する植物でありながら「なかなか人気が出にくい」不思議な存在です。
その理由のひとつが、名前と分類の複雑さにあります。

アガベやガジュマルのように、見た目や種類によって名前が細かく分かれているのですが、ディッキアはさらに複雑。
交配が盛んで、花が咲いて種ができるたびに「親株が違う」「掛け合わせがわからない」状態になることも多いのです。
つまり、同じ名前でも見た目が全く違う。この“正体不明な多様さ”が魅力である一方、初心者にはとっつきにくい部分でもあります。
園芸店でも「品種名がない」「交配不明」といった札が付くことも多く、そのミステリアスさがまた愛好家を惹きつけるのです。

ディッキアの魅力:1株ごとに違う個性と美しさ

とはいえ、ディッキアの真の魅力は“一株一株の個性”にあります。
葉の色は白・赤・緑などさまざまで、葉の形も細長いものから幅広いものまで多様。

トゲの強さや並び方、葉の光沢など、どの株も全く違う表情を見せてくれます。
中には「白く粉をまとったような株」や「真っ赤に染まる株」などもあり、まるで金属や鉱石のような質感を楽しめるのも魅力のひとつ。
光の当たり方によっても印象が変わり、朝日や夕日に照らされた姿は特に美しく、つい見とれてしまうほどです。
コレクション性が高く、「お気に入りの1株を見つけてじっくり育てる楽しみ」がある植物です。

ディッキアの育て方:3つのポイント

では、ここからはディッキアを上手に育てるための3つのポイントをご紹介します。
①日差し ②水やり ③気温 です。
この3つのバランスを意識するだけで、驚くほど美しい株に仕上がります。

① 日差し:強光線を少し和らげて

ディッキアは日光を好みますが、真夏の直射日光には注意が必要です。
理想は「朝から昼過ぎまで日が当たり、午後は半日陰になる場所」。

例えば、軽く20%ほどの遮光ネットを使うとちょうど良いバランスになります。
反対に、日照が少ない場所では徒長(ヒョロヒョロ伸び)してしまうので注意しましょう。
また、風通しのよい場所を選ぶと葉焼けや蒸れを防げるので、屋外管理では風も大切なポイントです。

② 水やり:ビザールプランツの中では“水が好き

一般的にビザールプランツといえば「乾燥に強く、水を控える」というイメージですが、ディッキアは真逆
とても水を好む植物です。

春から夏にかけては、鉢の下に常に水が溜まっているトレー管理でも問題ないほど。
乾かしすぎると、すぐに葉がシワシワになってしまうので、特に小株のうちはたっぷり水を与えましょう。
風通しを確保すれば根腐れの心配も少なく、葉も厚くハリのある姿を保ちやすくなります。
成長して大株になると、根の力がつき、水切れにもある程度耐えられるようになります。

③ 気温:寒さに極めて弱い

ディッキアの最大の弱点は「寒さ」です。
5℃を下回ると枯れてしまうことがあるため、冬は必ず室内へ。

特に冷たい北風や雨に濡れる状態が重なると、一気に株が傷んでしまいます。
秋以降は早めに屋内に取り込み、暖かく日当たりの良い場所で管理しましょう。
加えて、暖房の風が直接当たらないようにすると、葉先の乾燥や傷みを防ぐことができます。

ディッキアは増えやすい?意外な繁殖力にも注目

ディッキアはとても増えやすい植物でもあります。
1株からスタートしても、1〜2年で子株がたくさん吹き出してきます。

そのまま群生していく姿も見応えがあり、立派な鉢植えに育てると存在感は抜群。
ただし増えすぎるとスペースを圧迫してしまうので、お気に入りの株を1つ大切に育てるのがおすすめです。
株分けする際はトゲに注意し、手袋をして慎重に作業するようにしましょう。

まとめ:自分だけの一株を探す楽しみ

ディッキアは、分類が難しく、名前も複雑。
それでも一株ごとに個性が際立ち、見れば見るほど“ハマる”植物です。

水をたっぷり与えて、明るい場所で育ててあげれば、美しいトゲと葉の輝きを見せてくれます。
「アガベやチランジアはもう持ってる」という方にも、ぜひ一度育ててほしいビザールプランツです。
あなたのコレクションの中でも、きっと“主役級の存在”になってくれるはずです。

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ディッキアって地味に見えるけど、育てていくと“渋いかっこよさ”に気づくんだよね。
一株ずつ違う顔を見せてくれるから、コレクション性も抜群!

さらに、動画でも実際の株を見ながらわかりやすく解説しています。
ぜひ記事とあわせてチェックしてみてください。

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